ピアノのマムシ指とは何ですか?
直し方はありますか?
指の関節が凹むことです。
直し方はいろいろあります!
この記事ではこんな疑問、お悩みを解決します。
・ピアノの「まむし指」とは何?
・まむし指だと何がマズい?
・まむし指の治し方
この記事の執筆者
ピアノの「まむし指」とは?
1指のまむし指
ピアノの「まむし指」とは、一般的に1指の第2関節が凹むことをさします。
筆者も、音大2年まで「まむし指」でした。
なぜこんな風になってしまうかというと、単純に「癖」のせいです。
多くの人にとって、1指は物を掴む動作が主なため
指を内側に曲げる筋肉(①母指内転筋)
が発達しています。
ピアノでは、
指を下げる筋肉・動作(②短母子外転筋など)
が必要になりますが、
無意識下では、日常で使っている①の筋肉や動作を使ってしまうことが主な原因です。
※他の原因がある場合もあります
ピアノ演奏で使う筋肉や動作は、日常とは異なるものが多いです。
知らずに慣れている動作・筋肉を使い、不適切なピアノの弾き方をしている方が多いです。
2~5指のまむし指
1指ではなく、2~5指の第1関節が凹むことを、まむし指と呼ぶこともあるようです。
2~5指がまむし指になる理由
・関節が弱い、または支える意識が弱い
・指の腹をベタっと使う
・強すぎる力で押す
・手首が高すぎる
これらの理由を改善できればまむし指は治ります。
具体的な治し方は後述します。
・1指の第2関節が凹む状態
・2~5指の第1関節が反返る状態
マムシ指ではなぜダメなのですか?
まむし指の弊害
まむし指だと良くない理由は以下のとおり。
まむし指による弊害一例
・指の可動域が狭くなる
・手首が固まりやすくなる
・指をしっかり支えられない
・明瞭な音や大きな音が出せない
・指や手に負担がかかる
・手のバランスが悪くなる
人の手は、力を抜いた自然な手の形にすると指先は反り返っていません。
反り返っているのは、不自然な形ということです。
不自然な状態で体を使うと、色々な不具合が出てきます。
マムシ指の直し方を教えてください。
まむし指の治し方
まずは1指のまむし改善から
1指の正しい筋肉をつかう訓練
ピアノで1指を使うときの正しい筋肉を使うクセ&筋力をつける方法です。
ピアノ不要で、いつでもどこでも気軽にできます。
レベル1:指なで
①リラックスした手の状態にする
②1指を付け根から動かし、2指をなでる
レベル2:輪ゴム
①1と5指に輪ゴムをかける
②リラックス→1指をつけ根から出す動き をくり返す
片手でできない時は、もう片手で補助してOK。
1指の正しい動きを覚える
正しい筋肉を使い慣れてきたら今度は正しい動きをする練習です。
今回は一番易しい方法を記載します。
①ピアノの鍵盤上で軽く手をにぎる
②1指をつけ根から動かして、1指だけ開く
③その形のまま、1指でゆっくり鍵盤を下げる
必ず①②③の順で丁寧に行いましょう。
片手でできない場合は、もう片手で補助してOK
参考:御木本澄子 著 正しいピアノ奏法
本当に役立つ!ピアノ練習法74
おまけ:道具を使う方法
道具を使ってまむし指を直す方もいるようです。
実験してみましたが、以下の条件が揃えば有効そうです。
・自分の身体にしっかりフィットする道具が作れる
・道具の使い方が正しくできる
筆者的には
・正しい道具作り
・適切な使い方
の点でハードルが高いなと感じました。
なので詳しくは割愛します。
どうしても知りたい方は個別にお知らせください。
2~5指のまむし指を改善する練習
打鍵の角度、指の使い方
通常打鍵はこのくらいの指の角度がおススメです。
指を立てすぎると、関節が弱い人はまむし指になりやすいです。
脱力もしにくくなります。
洗濯ばさみで関節の使い方を練習
使い方だけでまむし指を直せない場合、以下の練習がおススメです。
洗濯ばさみを1と2~5指のいずれかで持ち、軽く開く
ボールを使って関節の支えを意識
①手のひら大のボールに軽く手を添える
②第1関節にほんの少し力を入れてボールを押す
正しい手の使い方や打鍵については、こちらの記事もご参照ください。
→第3関節から指を使えるようにしよう。
第3関節が凹むと、手首の力を借りなければ支えにくくなる。
ゆえに、手首も固定されてしまい、手首の脱力ができなくなる。
・1指の筋肉を鍛えよう
・1指の正しい動きを覚えよう
・2~5指の関節の適切な使い方をしよう
まとめ
・ピアノのまむし指とは、指の関節が不自然に凹むこと
・まむし指では、ピアノ上達に多くの弊害がある
・まむし指を直すには、適切な動きと使い方を練習すること
・ピアノのまむし指とは、指の関節が不自然に凹むこと
・まむし指では、ピアノ上達に多くの弊害がある
・まむし指を直すには、適切な動きと使い方を練習すること
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