ピアノの先生に「もっと歌うように弾いて!」と言われます。
自分では歌ってるつもりなのに…どうしたらいいですか?
「ピアノで歌う」方法は、知識&技術で解決できます!
この記事ではこんな疑問、お悩みを解決します。
・ピアノで「歌うように」弾けない原因は?
・ピアノで「歌う」ための方法を解説
・最終的に気持ちも大事な理由
この記事の執筆者
ピアノで「歌う」ように弾けない原因
ピアノで歌うように弾けない原因は、知識&技術!
先生から「歌心がない」って言われるんです。。
自分では一生懸命、イメージしたり大事に弾いてるのに…
私も昔言われてました。
「気持ちが足りないのよ!」って。
自分では大事にしてるのに、そう言われるとショックよね。
実は原因は気持ちでなく技術なんです。
ピアノで「歌ってるように」聞こえる条件
1.歌うような自然な強弱がある
2.フレーズ、呼吸を感じている
3.手首、腕、肘を使ってレガートする
4.歌うような自然なテンポの揺れがある
5.間を感じられている
「気持ち」が入ってない!
実は技術で90%解決できます。
ただ、最終的には「気持ち」も大事なんです。
それは下部でお話します。
まずはこれらの技術について、具体的に解説します。
ピアノで「歌うように弾く」具体的な方法と解説
1.歌うような自然な強弱がある
例として、有名な「きらきら星」の一節をうたってみましょう。
きらきらひかる おそらのほしよ
自然に以下のような強弱がつきませんか?
私たちは歌を歌う時、以下のように歌います。
高い音に上がるときは大きく
低い音に下がるときは小さく
フレーズの終わりは収まるように
これは息の量が関係しています。
ピアノでも同じことをします。
強弱の基本的な考え方
・高い音に上がるときは大きく
・低い音に下がるときは小さく
・フレーズ終わりは収まるように力を抜く
※曲によって変わる場合があります
ブルグミュラー25の練習曲1番を例に考えます。
楽譜には最低限の強弱しか書かれていないことが多いため、基本に則り強弱を加えたほうが良い場合があります。
筆者の考えた強弱を加えました。
・左手は和声進行に沿って強弱を考えた
・どう演奏したいかで考えうる強弱は変化する
文字で書切れない微妙な強弱もありますが、ザックリこんな感じです。
・歌う時のような自然な強弱をつけよう
・楽譜に記載のない場合の基本は以下
・音が高くなる時は大きくなる
・音が低くなる時は小さくなる
・フレーズ終わりは収まるように小さく
2.フレーズ、呼吸を感じている
フレーズとは、音楽の文章みたいなもの。
参考:Wiki
例えば、以下の歌詞を読んでください。
きらきらひかるおそらのほしよまばたきしてはみんなをみてる
有名なきらきら星の歌詞なので、多くの方はこう読んだでしょう。
きらきらひかる おそらのほしよ
まばたきしては みんなをみてる
これが、フレーズです。
読む時、フレーズとフレーズの間で呼吸をすると思います。
文章では切れ目が分かるのに、ピアノではフレーズも呼吸もない人が案外います。
先ほどと同じ曲で考えましょう。
この楽譜では、1小節を大きな1つのまとまりとしています。
これも正しい解釈なのですが、以下のことを知っておくとよいです。
フレーズが長い=音楽が先に進みやすく、淡々とした印象になる
フレーズが短い=音楽が重くなりやすく、1つ1つ大事にした印象になる
これは良し悪しではなく「どう演奏したいか」によって考える必要があります。
同じ曲でも、楽譜によってフレーズが違うのを見たことがあります!
はい、この曲もいくつかフレーズを考えられます。
これを考えるには、読譜力もつける必要があります。
読譜力はすぐにつくものではないので、最低限これを覚えておくと便利です。
フレーズの単位の考え方
・最小単位=音型により決まる
・中単位=1~8小節
・大単位=場面の変り目まで
※曲により例外もあり
最初の楽譜は大単位がスラーでまとめられてるんですね。
・フレーズ、呼吸を感じよう
・フレーズを長くすると音楽は先に進み、淡々とした印象になりやすい
・フレーズを短くすると音楽は重く、1音1音大事にした印象になりやすい
・フレーズは記譜のみならず読譜力で解読
・フレーズの最小単位は音型により決まる
・フレーズの中単位は1~8小節
・フレーズの大単位は場面の変り目まで
3.手首・腕・肘を使ってレガートする
ピアノは打弦楽器なので、歌や吹奏楽器のように厳密には音と音をつなぐことができません。
それもピアノで「歌うよう」弾く難しさの理由の1つです。
ですが、弾き方で限りなく音と音がつながっているように聞かせることは可能です。
動画で比較してください。
指のみではなく、手首・腕・肘を連動させて弾くとよりレガートらしくなります。
手首はなるべく動かないよう固定し指だけで弾くとレガート感が薄くなります。
手首以外にもコツがあります。
詳しい練習方法などは以下の記事をご覧ください。
・歌のような切れ目のないレガートに近づけよう
・指のみで弾くとレガートらしく聞こえにくい
・手首、肘、腕を連動させて弾くとレガートらしくなる
・歌のような切れ目のないレガートに近づけよう
・指のみで弾くとレガートらしく聞こえにくい
・手首、肘、腕を連動させて弾くとレガートらしくなる
4.歌うような自然なテンポの揺れがある
歌では息継ぎが必要で、離れた音に跳ぶときに息の調整が必要になります。
そのため、歌では必要な時に絶妙にテンポの揺れが起こります。
同じようにピアノも適切な所で、呼吸やテンポの揺れがあった方が「歌って」聞こえます。
テンポの揺れがあってよい部分
・音が跳躍するところ
・変化する場所
・強調したい部分
※曲によって可否は変わります
テンポ揺れも、表記がなくても勝手にやっていいの?
適切な場所で、限度を越えなければOK
「素直な心」で見てみます。
以下の部分は、実際に歌ってみると、高いドへ飛ぶときに音程を当てにいく必要が生じます。
「ソミレドぉドラソファ…」の方が歌いやすくなりませんか?
ピアノではメトロノームに合わせて弾くことも可能ですが、音の高低を感じた方がより歌らしく聞こえます。
音が離れた場所なら全てこれをやる…わけではないよね?
もちろん。曲想や表現により、適切な場所や方法が変わります。
ざっくり言うと、歌曲的な曲はOK、打楽器的な曲はNGの場合が多いです。
やっぱり読譜力とか、知識や経験が必要ですね💦
読譜力、知識、経験は以下もご覧ください!
関連記事
・必要に応じて、歌うような自然なテンポの揺れをつくろう
・揺れの可否は記譜のみならず読譜力や知識で解読
・音が跳躍するところ、変化する場所、強調したい部分ではテンポの揺れOKの場合あり
・必要に応じて、歌うような自然なテンポの揺れをつくろう
・揺れの可否は記譜のみならず読譜力や知識で解読
・音が跳躍するところ、変化する場所、強調したい部分ではテンポの揺れOKの場合あり
5.間を大事にする
フレーズ、呼吸、テンポ揺れとほぼ同義ですが、間を大事にすると感情豊かに聞こえます。
歌ではないですが、朗読などで感情豊かに読みたい時、場面の変り目や大事な部分の前で間をとることがありますね。
「素直な心」では、8小節目と9小節目の間で場面が変わります。
その後は大きな場面変化はないので、この部分では場面変化がハッキリ分かるように、画像のように演奏してよいと考えます。
・場面の変化をハッキリさせたい場合は間をとる
・場面変化以外でも、間をとってよい部分がある
この判断も読譜力や知識ですか…
そうなりますね^^;
・必要に応じて、間を大事にしよう
・場面の変り目をハッキリさせたい時は間をとる
・場面変化以外でも、間をとってよい部分がある
・読譜力、知識、経験を養おう
・必要に応じて、間を大事にしよう
・場面の変り目をハッキリさせたい時は間をとる
・場面変化以外でも、間をとってよい部分がある
・読譜力、知識、経験を養おう
話は分かりましたが、やっぱり演奏での違いも聞きたいです。
ですよね。次で演奏での違いも比べてください。
演奏で違いを比較してみよう
これまでの解説①~⑤全てが活用できる、ブルグミュラー「素直な心」を演奏しました。
分かりやすいように、どちらも多少大げさに演奏していますので、ご容赦ください。
これまでのお話は全て、善悪ではなく「どう演奏したいか」によって変わるものだと思ってください。
私が目指す演奏に応じて採入れてみます!
なぜ「歌う」演奏のために気持ちも必要?
ここまでの話で、だいぶ「歌って」弾けるようになりました。
気持ちは不要なのでは?
技術があれば実践はできます。
でも、その技術をつけよう、「歌うように弾きたい」と思う原動力って、なんでしょう?
「歌うように弾きたい」っていう、気持ちですね…
そうなんです。
先生から「ここは大きく弾いて」と言われても、本人にその気がなければ実践できないし、技術もつきませんね。
確かに。
難しい曲をスラスラ弾いてるのに、機械的な演奏の人もいますよね。
「正しい音を正しいリズムで弾けば終わり」って思っていると、そのようになるかもしれません。
それ自体を悪いとは言いませんが、演奏者が何を求めているかで、演奏は変わってきますね。
なるほど。私は既に気持ちを持っていたから、技術をつけるための練習も頑張れるのですね!
そのとおり!
それと、同じ人が同じ曲を別日に演奏して、ある日だけとても感動する演奏に仕上がることがあります。
ありますね。あれは何なのでしょう??
強い感情と演奏はある程度連動しそうですよね。
呼吸や身体の動作が変化するから?と思いますが、説明し切れません。
私が最初に90%が技術、と言ったのは、こうした事例があるからです。
理論で説明しきれない部分も持っている。
だから音楽は面白く素敵なんですね。
まとめ
・ピアノで「歌うように」弾けない原因は知識&技術
・ピアノで「歌うように」聞こえる条件は5つ
・歌うような自然な強弱をつけよう
・フレーズ、呼吸を感じよう
・手首、腕、肘を使ってレガートしよう
・歌うような自然なテンポ揺れをつくろう
・間を感じよう
・技術を活かすため読譜力や知識をつけよう
・「歌うように」弾くための原動力は気持ち
・ピアノで「歌うように」弾けない原因は知識&技術
・ピアノで「歌うように」聞こえる条件は5つ
・歌うような自然な強弱をつけよう
・フレーズ、呼吸を感じよう
・手首、腕、肘を使ってレガートしよう
・歌うような自然なテンポ揺れをつくろう
・間を感じよう
・技術を活かすため読譜力や知識をつけよう
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