このブログの著者のプロフィールはこちら

ピアノのペダルの役割と基本的なふみ方を解説【初心者向け】

本ページはPRを含む場合があります

初心者ですが、ペダルをふむ曲を弾きたいです。ペダルの役割と踏み方を教えてください。

むじか

はい、今回は初心者の方へ向けて解説しますね

この記事ではこんな疑問、お悩みを解決します。

・ペダルの名前と役割
・ダンパーペダルの踏み方
・ダンパーペダルの練習方法
・足が届かない子どもの場合
・ペダルFAQ

この記事の執筆者

目次

ペダルの名前と役割

まずはペダルの名前と役割について解説します。

ダンパーペダル(右側)

ピアノのダンパーペダル(右側)

ダンパーペダルの役割と効果

・音を保持する
・音の広がりを増幅させる

ダンパーペダル(右)の詳細説明

ダンパーペダルを踏むと、鍵盤から指を離しても音がしばらく持続します。
音をつなげる、重ねる時に使用することが多いですが、音の大きさを増幅させることも可能。
そのため急激なクレッシェンドやアクセント効果を狙う時に使うこともできます。
ただし電子ピアノでは音を増幅させる効果はあまりありません。

ソステヌートペダル(真ん中)

ピアノのソステヌートペダル(真ん中)

ソステヌートペダルの役割と効果

【グランドと電子の場合】
・ペダルを踏んだ瞬間の音だけを保持する
・特定の音だけ保持したい場合に使用

【アップライトの場合】
・ピアノの音を弱くする
・演奏ではなく、防音のため使用される

ソステヌートペダル(真中)の詳細説明

ソステヌートペダルは、グランド・電子での役割と、アップライトでの役割が異なります。
安価な電子やかなり古いグランドでは、このペダルがない場合があります。
アップライトでは名前も「マフラーペダル」となります。
アップライトでのみ、踏込むと窪みがあり、そこに引っ掛けたまま使用することも可能です。

ソフトペダル(左側)

ピアノのソフトペダル(左側)

ソフトペダルの役割と効果

・演奏効果として音を小さくする
・音色を変化させる

ソフトペダル(左)の詳細説明

ピアノは1つの音を出すときに3本(低音は2本)の弦をハンマーで叩いて音を出しています。
ソフトペダルを踏むと、ハンマーの位置が移動し、叩く弦の本数やハンマーの当たりどころが変化するため、音が小さくなり、音色に変化が出ます。

ペダルの名前と役割

◆ダンパーペダル(右)
・音を保持する
・音の響きを増幅させる

◆ソステヌートペダル(真ん中)
・グランド、電子ではペダルを踏んだ瞬間の音だけ保持する
・アップライトでは防音効果としてピアノの音を小さくする

◆ソフトペダル(左)
・演奏効果として音を弱くする
・音色を変化させる

むじか

次項ではダンパーペダルについて、詳しい踏み方を解説します。

ダンパーペダル(右側)の踏み方

ペダル3本中、最も使用頻度が高く、初心者の方が最初に使うのがダンパーペダル(右側)です。
そのため、まずはダンパーペダルの基本的な踏み方について解説します。

踏む姿勢、足の位置

良い例

ペダルの基本的な踏み方は、かかとを床につけたまま、指のつけ根より少し下あたりでふみます。

ペダルをふむ時の足の状態 よい例
ペダルをふむ時の足の動き
むじか

足裏のどのあたりで踏むかは、多少個人差があってOK

ペダル良くない例

それぞれタップで拡大可能

むじか

ペダルのふみかえでガタガタ雑音が入るのは、ふみこみの力が強すぎるという場合もあります。

ペダル記号の見方

それぞれタップで拡大可能

ペダル表記1
ペダル表記2
むじか

初心者向けの楽譜では表記1が多い気がします。

ペダルを踏むタイミングの具体的解説

ダンパーペダルの基本として、まずは音を弾いた直後にふむと覚えておきましょう。

ペダル表記1の例で、詳しいタイミングを解説します。

部分的にふむ場合

ブルグミュラー「牧歌」より 部分的にペダルをふむ例

上記の場合は、ペダル表記が始まる音(♯ファ、ド、ラ)を弾いた直後にふみます。
そして、ペダル表記が終わる音(レ、ド)でふむのをやめます。

ふみかえが続く場合

ブルグミュラー「別れ」より ペダルのふみかえが続く例

上記の場合は、Λの直後に素早くふみかえします。
ふみかえが早すぎたり遅すぎたり、しっかりふみかえできないと、音が濁りやすくなります。

ブルグミュラー「別れ」のペダル例 実演

音が濁るというのは、ペダルにより重ねるべきでない音同士が重なっている状態のことです。

ペダルが「濁っている」状態の響き

「濁り」と感じるかどうかは、耳の精度や好みによっても変わります。
色々な響きを聞き分ける耳をもつために、普段からじっくりと自分の音を聞きましょう。

関連記事「ペダルの応用」(作成中)

オススメの練習方法

いきなり曲の中で踏もうとすると、ペダルに全意識を向けられないと思います。
そこで、ペダルが本当に初めての方向けにオリジナルの練習方法をお伝えします。

ペダルのタイミングをつかむ練習(step1)

この練習ではまず踏みかえの適切なタイミングをつかむのが目的です。

手順
1本指でドと弾いたらペダルを踏む

まずは1本指でドを弾いて次の音を弾くまでペダルをふみ続けます。

手順
1本指でレと弾いた直後にペダルを踏みかえる

次に1本指でレを弾き直後にペダルをふみかえます。
ペダルのタイミングが早すぎると音が切れ、遅すぎると濁ります。

手順
1本指でミ…ファ…と練習してみよう

手順1、2と同じように、ド~ドまでペダルの練習をしてみましょう。

ペダルのタイミングをつかむ練習(step1)
step1の練習でペダルのタイミングが早い例
step1の練習でペダルのタイミングが遅すぎる例

音階を弾きながらペダルのタイミングをつかむ練習(step2)

step1の練習でペダルのタイミングが分かったら、今度は音階の本来の指使いでドレミファ…と弾きながらペダルをふむ練習をします。
ペダルを踏んでいても、弾き方に意識を向けるための練習です。

音階を弾きながらペダルのタイミングをつかむ練習(step2)

ペダル初心者、あるある失敗

指で音をのばすことをやめてしまう

音の長さは可能な限り、指で保つのが基本です。
ペダルを踏むと、音の長さを指で保つことをやめて
しまう人がいます。
初心者の方はまずペダルなしでしっかり弾けるようにしてから、ペダルをつけるのがオススメ。

むじか

演奏の質にもかかわります。
癖にならないよう気をつけましょう

ペダルでごまかそうとしてしまう

どんな曲のどんな場面にも、ペダルをふみまくって「弾けてる感じ」にしてしまう人がいます。
その演奏は傍から聞くと、何をしてるのか分からない演奏になってしまいます。
ペダルは演奏効果を高めるためのものなので、ふみすぎにも注意しましょう。

ダンパーペダル(右側)の踏み方

・かかとを床につけ、足指のつけ根の下あたりでふむ
・ペダル記号は、凵や筆記体と*のようなマークで表される
・ペダルの基本は、音を弾いた直後にふむ
・ペダルを踏みかえる時は音が濁らないよう注意
・ペダルのタイミングをつかむには、1本指で弾く練習からがオススメ
・ペダルで演奏をごまかさず、効果的なペダルを意識しよう

ダンパーペダル(右側)の踏み方

・かかとを床につけ、足指のつけ根の下あたりでふむ
・ペダル記号は、凵や筆記体と*のようなマークで表される
・ペダルの基本は、音を弾いた直後にふむ
・ペダルを踏みかえる時は音が濁らないよう注意
・ペダルのタイミングをつかむには、1本指で弾く練習からがオススメ
・ペダルで演奏をごまかさず、効果的なペダルを意識しよう

足が届かないお子さまのペダルについて

お子さま用の補助ペダル

良く弾けるお子さまや、子どもたちに人気のギロックの曲などでは初期でもペダルを使います。
足が届かない!という場合に、オススメの補助器具をご紹介します。
※こちらの使用感感想は、筆者個人の使用感に基づくものです。人により多少異なることをご了承ください。

身長110㎝~使える

身長110㎝~(追加コマで105㎝でも使えたという口コミあり)使えるものです。
軸部分がしっかりしていて、ふみこみやすく安定性があります。
7段階の高さ調整が可能で、ペダル不要
(身長約140㎝)になるまで使えますので、幼いうちからしっかりピアノに取り組む方、コンクール出場などする方にお勧めです。

以下は足台と一体型になったタイプです。
筆者はこちらのかなり古いタイプの足台を持っていますが、旧タイプはペダルを頻繁にふむと、ペダル押さえがズレやすく安定性に欠けるため、ペダルを多用するお子さんには使っていませんでした。

M-60R+は色々と改良されたようで、口コミでは軽い、安定性がある、とのことなので気になる方は検討候補になるかもしれません。

身長130㎝~で安価なもの

身長130㎝くらいから使用可能です。
安価で補助ペダルを探したいという方にはこちらが良いかもです。
吉澤と同じく、ペダル不要になるまで使用可能です。
吉澤より安定性とふみやすさは少し劣りますが、ペダルから外れるなどの心配はありません。

筆者オススメの、購入種類とタイミング

お子さまがピアノを始めて、自宅に足台や補助ペダルを購入するのでしたら、筆者としては以下の流れがおススメです。

時期
身長100㎝前後~ではペダルなし調整可能な足台を

身長100㎝前後のうちは、まずはペダルにこだわらずピアノを楽しみましょう。
ただ、自宅でもよい姿勢に慣れておきたいので、ペダルなしの足台がオススメです。

時期
ペダルを使用するようになったら、アシストペダル購入

身長によっては、足台を買い直さずとも時期1の足台と組合わせて使用可能です。
コンクールなどでペダルを多用する場合はなるべく性能が良いものを。レッスンや発表会でたまにペダルをふむようであれば安価なものでよいかもしれません。

むじか

足台不要の身長になったら…
足台はフリマアプリでわりと売れるようです^^;

補助ペダルの使い方とふみかた

大人のペダルと基本の考えは同じですが、幼少のお子さまの場合は足だけでふもうとすると力が足りず踏みにくいようです。全身の体重をのせるようにしてふむとよいです。

タップで拡大可能
足が届かないお子さまのペダルについて

・身長100㎝前後の場合は、ペダルなしの足台がオススメ
・身長110㎝以上で、ペダルを使うようになったらアシストペダルがオススメ
・アシストペダルは身長110~140㎝くらいまで使用可能

足が届かないお子さまのペダルについて

・身長100㎝前後の場合は、ペダルなしの足台がオススメ
・身長110㎝以上で、ペダルを使うようになったらアシストペダルがオススメ
・アシストペダルは身長110~140㎝くらいまで使用可能

ペダルFAQ

ペダルを踏んでいると指先が痛い..

むじか

恐らくペダルを指先の方で踏んでいるためです。
指先より下の部分でふむよう意識しましょう。

ペダルを踏むとガタガタします。
どうしたらいいですか?

むじか

踏む勢いが強い、または足を上げすぎてからふんでいるかもしれません。足先はペダルからあまり離し過ぎず踏みかえましょう。

楽譜に書いているペダル指示は、そのとおりふまなければなりませんか?

むじか

最初はおおよそ楽譜どおりでOK。
慣れてきたら、楽譜どおりではあまり良い演奏効果が得られませんので、よろしければ「応用」記事もご覧ください。

関連記事「ペダルの応用」(作成中)

まとめ

◆ダンパーペダル(右)
・音を保持する
・音の響きを増幅させる

◆ソステヌートペダル(真ん中)
・グランド、電子ではペダルを踏んだ瞬間の音だけ保持する
・アップライトでは防音効果としてピアノの音を小さくする

◆ソフトペダル(左)
・演奏効果として音を弱くする
・音色を変化させる

【ダンパーペダルの踏み方】
・かかとを床につけ、足指のつけ根の下あたりでふむ
・ペダル記号は、凵や筆記体と*のようなマークで表される
・ペダルの基本は、音を弾いた直後にふむ
・ペダルを踏みかえる時は音が濁らないように注意
・ペダルのタイミングをつかむには、1本指で弾く練習からがオススメ
・ペダルに頼りすぎて、本来伸ばすはずの音が短くならないように注意
・ペダルで演奏をごまかさず、効果的なペダルを意識しよう


【足が届かない子どもについて】
・身長100㎝前後の場合は、ペダルなしの足台がオススメ
・身長110㎝以上で、ペダルを使うようになったらアシストペダルがオススメ
・アシストペダルは身長110~140㎝くらいまで使用可能

◆ダンパーペダル(右)
・音を保持する
・音の響きを増幅させる


◆ソステヌートペダル(真ん中)
・グランド、電子ではペダルを踏んだ瞬間の音だけ保持する
・アップライトでは防音効果としてピアノの音を小さくする


◆ソフトペダル(左)
・演奏効果として音を弱くする
・音色を変化させる

【ダンパーペダルの踏み方】
・かかとを床につけ、足指のつけ根の下あたりでふむ
・ペダル記号は、凵や筆記体と*のようなマークで表される
・ペダルの基本は、音を弾いた直後にふむ
・ペダルを踏みかえる時は音が濁らないように注意
・ペダルのタイミングをつかむには、1本指で弾く練習からがオススメ
・ペダルに頼りすぎて、本来伸ばすはずの音が短くならないように注意
・ペダルで演奏をごまかさず、効果的なペダルを意識しよう


【足が届かない子どもについて】
・身長100㎝前後の場合は、ペダルなしの足台がオススメ
・身長110㎝以上で、ペダルを使うようになったらアシストペダルがオススメ
・アシストペダルは身長110~140㎝くらいまで使用可能

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次